タイトル | : 味わい深い舞台でした |
投稿日 | : 2008/06/11(Wed) 22:01:49 |
投稿者 | : ハル |
参照先 | : |
「銀と赤のきおく」楽しく観劇いたしました。
「これ原作読んだことある・・」と思ったら、実家にマンガが置いてありました。
時間を行ったり来たりするお話しなので、一度目に観劇した時は把握しきれない部分があったのですが、マンガをもう一度おさらいしつつ2回目に観た千秋楽は、より深く入り込めて、
ラストの方で森田順平さん演じるロビタのセリフと、郷愁を誘うような音楽に涙が出ました。
主人公のレオナを演じられた中村さんは、前回のお芝居の時はゲイバーのママの役だった・・と後になって思い出しておかしかったんですが、今回は非常にかっこよく、ご自分の魅力を最大限に活かして素晴らしいレオナを演じきっていらっしゃいました。
大川さんは、いくつかの役を演じていらっしゃいましたが、やはりロビタの主人の役をやっていらした時の、息子を亡くして嘆き悲しむシーンと、その後に見せる狂気の表情ですね。大変見応えがありました。私も、もっと大川さんのシーン長く見たかったです。
半分ロボットとして生き返った主人公の困惑をあざ笑うように、サッと挿入された劇中劇風のコミカルなシーン。ああいう風にシーンがバッと切り替わるのってとても面白いですね。大川さんはナンセンス映画を撮っている監督さんの役で、ハマってました。(笑)
原作にほぼ忠実な舞台運びが好印象でしたが、冒頭に「ダリとの再会」という別のお話が上手く組み込まれているのも良かったですね。
この短編は読んだことが無かったのでちょっと探していたら、
「手塚治虫オンデマンドマガジン」の著名人セレクションのコーナーで、大川さんがピックアップしてらしたんですね。お陰で原作がどんな感じかちょっと見ることができました。(大川さん有り難うございます!)
手塚治虫さんのマンガから伝わるあの空気に包まれて、しみじみ味わう事の出来たお芝居でした。
大川さんはじめ、お忙しいなか素敵な舞台を作り上げてくださった役者の皆様、
本当にお疲れ様でした。有り難うございました!(^_^)
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